小説との出会い

もともと読書は嫌いではなかったのですが、自分から手に取って面白そうだから読む、といった事はありませんでした。中学や高校時代はゲーセンに入り浸ったり、麻雀で卓を囲むといったような、まぁ中途半端な不良と言えば分かりやすいのかな……。

 

小学生の頃はファミリーコンピュータが幅を効かせていて、開けても暮れてもゲームゲームでしたね。楽しくて仕方がなく、親の目を盗んではテレビの電源を入れ、ゲームの世界に没頭するという感じでした。

 

そこに同じくゲーム好きな同級生がいたのですが、「ゲームブック」なるものを学校に持ってきたのです。ファンタジーの世界でその世界を支配する闇の王のような大ボスを倒すというストーリーなのですが、一つ一つの文のまとまりには番号が振られていて、「あるイベントに対してあなたはどう対応しますか?」と振られた番号分、分岐ポイントがある訳です。その分岐を正しい方向に選ぶという、本を読みながら一種のゲームと化した小説を読み進めて行くというものでした。

 

もともとゲームがあればご飯もいらないというくらいゲームが好きな自分にとって、「ゲームブック」という新しいジャンルに対して拒絶反応を起こす事はなく、自分にとっては極めて高い親和性を示す新しい楽しみとなりました。

 

小学、中学については、好きな本はゲームブックとしか言えず、有名な作家が書いた本などは全く読む事はありませんでした。お恥ずかしながら……。

ゲームブック好きが高じて次はドラゴンが出てくるようなファンタジーものの小説を読むようになっていきました。この時点で、自分が読書をするのが好きなんだなぁと自覚した訳です。

 

もうひとつの読書好きになった要因としては、PCで遊ばれるゲームが挙げられます。……結局ゲームなんですよね(汗)

三国志」というゲームが当時パソコンで大流行していて、自分も遊んでみるように勧められた訳です。これがカッコイイんですよね。武将のアイコンを見ると、まさに諸葛孔明の物静かで冷徹だという自分のイメージそのままでしたし、関羽も中国では神様と祀られているほどの偉丈夫で、顔がまたかっこいいんですよ。それを自分の裁量で操れるというのは当時の自分に取って本当に夢のような事でした。

 

やり進めていくうちに、実際群雄割拠した英雄達は果たしてどのような事を成し遂げたのか、どのような最後を遂げたのか、という部分に興味が移っていきました。

 

そこで友人が持っている三国志演義を借りて読み進める事になったのですが、元々自分の手足として働いていた武将が実は敵将で、味方もその活躍に手をこまねいていたであるとか、新しい史実がどんどん明るみになってくるわけです。読み始めたら止まらなかったのを今でもよく憶えています。

 

と、いきなりまとめてしまいますが、自分がなぜ小説など好んで読むようになったか、ここまで読んで下さった方であれば、想像するに難くないと思います。

そう……ゲームが自分を変えたのでした。

神話に出てくるような伝説の生き物や三国志演義の中で生を燃やし尽くす英雄達がいたから、今の本好きな自分がいるのでした。

 

最後に

ここまで推敲らしきものもせず、思うにまかせて文章を書いてきてしまいました。

そのため、誤字脱字、文法の誤りなどがあり、読者の方には読みづらい点があるかもしれません。申し訳ないと思うと同時に、駄文をここまでお付き合いいただけた事に深く感謝いたします。ありがとうございました。